風船屋さんと男の子

ゴールデンウィーク中にあった。一番印象に残ったことを書いておく。

その日のお仕事は歯医者のオープニングイベントでの風船くばり。

夕方になって自転車に乗っている親子が歯医者の前を通りかかった。

自転車の後ろの席に乗っている男の子が「あ、風船」だって気づき、自分で自転車をおり、風船を僕のところまで取りに来た。

その子はたくさん欲しいと言っていたのでヘリウムガスの風船をいくつもあげた。

すごく喜んでくれた。

だけど、また自転車に乗ろうとした時に風船を手から離してしまい、風船が街灯に絡まってしまった。

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その子は「わぁわぁ」と泣き出した、お母さんも困った様子。

すぐ新しい風船をとりに行き、あげたら泣き止んでくれた。

今度はしっかり風船の紐を小さな男の子の手に括りつけてあげた。

そしたら、また笑顔になってお母さんの後ろの席に乗り、「ピエロさんありがと」と大きな声で言ってくれた。

自転車の後ろの席でうれしそうに浮かんだ風船を見ている男の子の姿が忘れられない。

久々に胸にジーンときた出来事だった。